9/29(金)開催 「目指せ Aスコア! CDP2023の回答状況から見えた企業の課題と解決に向けた今後の取り組みを紹介」

2023年9月29日 (金)にオンラインセミナー「目指せ Aスコア! CDP2023の回答状況から見えた企業の課題と解決に向けた今後の取り組みを紹介」を開催いたしました。

開催概要

  • テーマ :目指せ Aスコア! CDP2023の回答状況から見えた企業の課題と解決に向けた今後の取り組みを紹介
  • 開催日時:2023年9月29日 (金) 10:30~11:35
  • 開催方法:オンライン(Zoom)
  • 主催  :八千代エンジニヤリング株式会社 サステナビリティNavi
  • 参加費 :無料
  • 参加人数:111名

企業は投資家や顧客からの要望を通じて、サステナビリティに関する様々な対応が求められています。その一つが、環境情報開示プラットフォームであるCDPへの対応です。CDPは、企業に水セキュリティ、気候変動、森林への取り組み状況に関する質問書を送付し、回答に応じてA~D-の8段階のスコアで企業を格付けするものです。高いスコアを獲得した企業は、環境マネジメントでベストプラクティスとなる取り組みを行っていると評価され、環境問題に対する取り組みのグローバルリーダーとみなされます。

 

しかし、環境に関する取り組みの重要性が増すにつれて、年々ベストプラクティスとみなされる水準が上がっています。そのため、投資家や顧客から高い評価を得るためには、新たな取り組みを行うか、今以上に取り組みのレベルを向上させる必要があります。弊社で複数の企業に対してCDPの回答分析を行ったところ、多くの企業で水準の上昇に対応できていない課題が浮かび上がりました。

 

そこで本セミナーでは、自社事業による環境負荷を把握、低減し、CDPで投資家や顧客から高い評価を獲得したい企業様向けに、CDP水セキュリティ・気候変動の回答状況から把握した企業の課題を紹介するとともに、課題解決に向けた取り組みについてご説明いたしました。

 

質疑応答では、ご質問をお寄せいただきありがとうございました。
沢山のご質問のうち一部ではございますが、文末にQ&Aを掲載いたしますのでご参考になれば幸いです。

 

次回以降のオンラインセミナーについては、詳細が決まり次第改めてメルマガよりご案内させていただく予定です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

質疑応答

水セキュリティのところで「取水量を増やさない事」とご説明がありましたが、CDPでは雨水を使用した量も取水量に含まれるとの認識でよろしかったでしょうか?またCDPとは別ですが、雨水を集めて生産設備の冷却に使用するなどした場合、自然への影響について御社ではどのようにお考えでしょうか?よろしければご回答をお願いします。

CDPでは、地表水に雨水の取水量も含める必要があります。雨水を冷却塔に使用することは、例えば今まで下水道に流出していた雨水を利用することで、地下水取水量の削減や河川水取水の削減につながるので、結果的には流域の水循環の観点で効率的な水利用に貢献できると考えます。

Aスコア要件となっている設問に対応できていなくても、Aマイナスは取得可能との理解でよろしいでしょうか?

Aマイナスは取得可能というご認識で問題ございません。

バリューチェーンエンゲージメントは、バリューチェーン全体のフットプリントの作成は必要でしょうか。

水セキュリティでは、全体のフットプリントの作成までは求められていません。しかし、例えばどのサプライヤーがエンゲージメントを行うべき重要なサプライヤーかを把握する上では、フットプリントの作成は有効だと思われます。

水リスクの「水量(水害を含む)」とありますが、水量と水害の関係性をお教えいただけますでしょうか。

水害は、短期間で大量の雨が降ることで生じます。そのため、量の問題の一部だと位置づけることができます。

水目標見直しにあたり、総量削減目標は気候変動のように「年率4.2%」という拠り所はありますか?もしくは、流域リスク調査を行って自社で判断するしかありませんか?他社さんの取り組みでも結構ですので、水の中長期目標の立て方のベストプラクティスがあれば、具体的にご教示願います。

現在求められている目標設定の在り方としては、「年率4.2%」のような一律の目標ではなく、流域の状況に応じた目標設定が求められています。目標設定の手法としては、今年の5月に公表されたSBTs for Natureが参考になるかと思います。

第三者認証やSBT認定など、事業会社単体では取得していないが親会社がグループ全体で取得している場合に、個社でも回答している場合にグループポリシーで準拠するというような観点で評価はされるのでしょうか?

親会社がグループ全体で第三者検証やSBTを取得している場合は、グループ会社の企業はCDPに回答することが可能と考えられます。しかし、留意していただきたい点として、親会社の算定、検証範囲にグループ会社が含まれているかを確認することが重要です。

水目標策定にあたり、水質汚濁と水衛生とプラの目標のたて方は、何を参考にしたらよいでしょうか?CDP水2023の今年の設問内容そのものを参考にするのも一案かもしれませんが、国際基準があれば教えてください。

水質汚濁の目標は、今年の5月に公表されたSBTs for Natureが参考になるかと思います。一方、水衛生とプラスチックの目標は、当社で国際基準があるかどうか把握できておりません。水衛生とプラスチックは、流域リスクよりも事業や拠点の状況に応じて目標を立てるケースが多い(工場内の下水普及率100%、使用するプラスチックのリサイクル材100%等)ため、CDPの設問内容を参考に、自社状況を評価した上で目標設定を行うことが重要です。

上記以外のセミナーを開催していますので
ぜひお気軽にご参加ください。

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