
中央:明治ホールディングス株式会社サステナビリティ推進部 村尾雅宏さま
左:KMバイオロジクス株式会社生産本部生産統括部管理課
(現)企画管理本部人事部人事厚生課 荒木良信さま
右:KMバイオロジクス株式会社生産本部生産統括部管理課 林田英一さま
明治ホールディングス株式会社は東京都中央区に本社を置き、傘下に食品事業の(株)明治と医薬品事業のMeiji Seikaファルマ(株)およびKMバイオロジクス(株)を持つ純粋持株会社です。 明治グループは 1916年に設立され、乳製品やチョコレートを中心とした食品の製造・販売、栄養補助食品、医薬品の開発など、幅広い事業を展開しています。 https://www.meiji.com/
KMバイオロジクス株式会社は、熊本県熊本市に本社を置く日本のバイオテクノロジー企業です。ワクチンや血液製剤の研究開発、製造、販売を主軸に事業を展開しており、感染症予防と治療の分野で社会に貢献しています。
https://www.kmbiologics.com/
課題
支援内容
「こもれびの森®」の環境調査
緑地保全管理計画の策定
生物多様性保全への関心および理解の向上を目的とする環境学習プログラムの企画・運営補助
明治ホールディングス株式会社(以下、明治HD)と、明治HDを筆頭とする明治グループの一員のKMバイオロジクス株式会社(以下、KMバイオロジクス)では、明治グループ自然保全区における緑地保全管理および環境学習プログラムを実施してきました。
KMバイオロジクスは、ヒト用ワクチン、動物用ワクチン、血漿分画製剤、新生児マススクリーニングの4事業を展開する医薬品メーカーです。KMバイオロジクスの菊池研究所(熊本県菊池市)の敷地に広がる明治グループ自然保全区 「くまもと こもれびの森®」(以下、こもれびの森®)は、6.31haにおよぶ生物多様性に富んだ緑地となっています。当緑地は2021年9月に、緑の認定である「社会・環境貢献緑地評価システム(Social and Environmental Green Evalution System :SEGES、シージェス)」(※1)における「そだてる緑」部門で、5段階のうち3段階目に高い評価である「Excellent Stage 2」 の認定を受けています(2024年3月取材時点)。
さらに明治HDは2022年4月より、 生物多様性に関する目標「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」の達成を目指す有志連合「生物多様性のための 30by30 アライアンス」(※2)に参画し、こもれびの森は自然共生サイト(※3)の認定も受けています。
※1 企業などによって創出された良好な緑地と日頃の活動、取り組みを評価し、社会・環境に貢献している、良好に維持されている緑地であると認定する制度
※2 2021年6月のG7サミットで合意された「G7 2030 年自然協約」の中で、G7各国は2030年までに世界および自国の陸域・海域の少なくとも30%を保全・保護することを目標とした「30by30」を約束。「生物多様性のための30by30アライアンス」は、この目標達成を目指し、国立公園などの拡充並びに里地里山、企業林その他のさまざまな主体によって守られてきたエリアの国際データベース登録および保全などを促進、またはその取り組みを積極的に発信することを目的とした、行政、企業、NPOなどの有志連合である
※3 民間の取り組みによる生物多様性の保全区域を環境省が認定する制度。企業の森林、里地里山、都市緑地などが対象で、国際データベースにも登録されることがある。この認定は、生物多様性の保全と人と自然の共生を目指し、社会全体での保全活動への関心と参加を促進する
明治HDは、株式会社 明治、Meiji Seika ファルマ株式会社 、さらに今回の取り組みを行っているKMバイオロジクスなど食品や医薬品に深くかかわる事業を中心に展開しています。これら明治HDにおける事業は、カカオや生乳、乳酸菌、抗生物質など動植物がもたらしてくれる原料により成り立っており、さらにそうした原料は豊かな自然が育んでくれるものであります。
明治という組織にはそのような考え方が古くから根付いており、これまで長きにわたり拠点地域の環境保全に積極的に関わってきました。社会にとって重大な課題となっている生物多様性の損失を食い止めていくことは、明治HDとして非常に重要な責務であると考えています。


八千代エンジニヤリングには、生物多様性に関する当社活動の全般に対して伴走的な支援をしていただいています。
環境保全活動を推進していくためには、グループ従業員やステークホルダー、地域の方々に対して、環境保全や生物多様性に関する取り組みの意義などについて啓発し、どのような活動をどのように実施していくのか、さらにそれをどのように継続していくのか説明することも非常に重要となります。
八千代エンジニヤリングには、「こもれびの森® 緑地保全管理計画」の策定もご相談させていただき、その計画に沿った調査、課題となっていた竹林伐採や管理用通路の造成と絶滅危惧種保全を両立する方法、環境学習プログラムの開催まで、明治HDにとってはまさに環境保全の大切なパートナーとして一緒に取り組んでいただいています。
こもれびの森®での環境学習プログラム「あつまれ こもれびの森」が始まったのは、コロナ禍の真っただ中。豊かな自然のことを知っていただくのは、やはりオンラインでとはいかず、実地イベントの開催タイミングや集客方法が悩ましく感じられました。
こうした時期でのイベントの企画や運営において、どういう内容にすれば効果的か、あるいはどういうふうに集客したらいいか、プログラムはどのような体制で実施すればよいかなど、八千代エンジニヤリングの担当者が、これまで培ってきた環境保全への専門知識を発揮しながら、イベントスタッフさながらの活躍までしてくださり、非常に心強く、実務でも大変助かりました。
2024年2月3日には、KMバイオロジクス菊池研究所で6回目となるプログラムを開催。KMバイオロジクスや明治グループの従業員とそのご家族にこもれびの森®に来ていただき、野鳥観察やアロマデフューザーづくり、落ち葉かきと落ち葉プールの設置などを体験していただきながら、地域の豊かな生態系に触れてもらう機会を作りました。この会では、9家族・33人の方に参加いただきました。
こうした活動は、今後もより積極的に行い、熊本県内の方はもちろん、地域外の方々に広く、KMバイオロジクスによる環境保全活動のことをもっと知っていただく機会を作っていきたいと考えています。
今回のこもれびの森®での当社の取り組みはSEGESの認定と自然共生サイトの認証を受けることができました。これは生物多様性保全に関連した調査や森の管理、環境学習プログラム実施について八千代エンジニヤリングと共に一緒に悩み、努力して取り組んだ日々の保全活動の証であります。今後、それらの認証を継続していくために、どのような調査項目や業務を追加したらいいかなど八千代エンジニヤリングはアドバイスしてくださっています。
明治HDと八千代エンジニヤリングのご縁は、当社の「水リスク」対策に関して支援をいただいた時からつながっています。当社は、グローバルオペレーションにおける水リスクへの対応策として、持続可能な水資源管理を推進しています。八千代エンジニヤリングには、「Aqueduct(アキダクト)」の適切な活用法や各拠点のリスク評価の仕方、社内啓発の進め方など支援していただきました。
このときに築いた、八千代エンジニヤリングとの信頼関係をベースとし、こもれびの森®における環境保全活動の件でも、迷いなく相談することとなりました。今回も、その期待通りの支援をしていただいたと思っています。

今後も、こもれびの森®の生物多様性を守る活動の他、原材料の生物多様性リスク評価など、様々な生物多様性にかかわる社会課題の解決に向けたコンサルティングをお願いできればと思っております。今後も、明治HDにとって、信頼できる大切な環境保全のパートナーとしての活躍に期待しています。
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