Project File4
事業の安定操業のために
全世界にある拠点や工場の水リスクを
自社で評価する手法を構築
- 概略調査
- 詳細調査
- 目標設定・
ビジョン - 対策
- 発信
課題
- 世界中に展開する拠点の水リスクを把握したい
- 自社独自の水リスク評価手法を構築したい
サポート概要
- 地域の水課題と各拠点での取り組みの2つの観点で水リスクを評価
- 水リスクの外部要因と内部要因を踏まえ、独自の評価フォーマットの作成
各拠点での「水」への課題は多種多様 自社で把握と評価のできる手法を構築したい
グローバル企業である電機メーカーB社様は、日本をはじめアジア、欧米など、世界中に広く拠点や工場を展開しています。B社様は、多様な商品のラインアップを抱えており、各国の拠点ごとに商品を振り分けて製造しています。そのため、各拠点や工場を束ね、商品の安定供給を行う本社として、製造時に必要な水が各拠点においてこれからも安定的に得られるのか、水害等によって操業が脅かされないか等の水リスクに関して以下の2つの視点から把握したいとの要望がありました。
【B社様の水リスク把握の視点】
1 地域による水リスクの偏在性(場所ごとにかたよって存在すること)を、全拠点横並びで把握したい
2 独自の水リスクレベルの評価手法を構築したい
「外部要因」と「内部要因」を使ったオリジナルな手法で 体系的な水リスクの把握が可能に
この要望に対し、当社は「外部要因」と「内部要因」という2つの観点で評価する手法をご提案しました。「外部要因」は、地域の気象や地形、水需要等の地理的・社会的な側面から決まる地域の水リスクです。「内部要因」は、外部要因の水リスクに対して、拠点の取り組みによるリスクヘッジを踏まえた水リスクです。
外部要因と内部要因の水リスクは、共通の評価軸を設定し、各拠点を横並びで評価することを可能としました。さらに、各評価指標は、B社様のご意向を踏まえて選定し、独自のフォーマットを作成しました。このような独自フォーマットの作成により、拠点数が多くても、評価の更新頻度が異なっていても、一律に評価することが可能となりました。
B社様は、この手法を用いて、各拠点の水リスク課題の抽出と、水リスクに対する拠点ごとの取り組み状況を体系的に把握されました。さらに、この水リスク評価に、拠点の詳細情報(使用している水の総量や、商品ごとの売り上げ、出荷数等)を合わせて検討することにより、優先して対策を実施しなければならない拠点の抽出にもご活用いただいています。
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