【CDP2024回答入門】質問書回答の基本と変更点を解説!(目安 CDP回答でC~D評価の企業様)
2024年5月23日 (木)にオンラインセミナー「【CDP2024回答入門】質問書回答の基本と変更点を解説!(目安 CDP回答でC~D評価の企業様)」を開催いたしました。
開催概要
- テーマ :【CDP2024回答入門】質問書回答の基本と変更点を解説!
- 開催日時:2024年5月23日 (木) 11:00~11:55
- 開催方法:オンライン(Zoom)
- 主催 :八千代エンジニヤリング株式会社
- 参加費 :無料
- 参加人数:223名
WMO(世界気象機関)は、2023年の世界平均気温が観測史上最も高かったと発表しました。1.5℃目標の達成や持続可能な未来の実現に向けて、企業行動と環境情報の開示がますます重要となっています。そういった状況で、環境情報の開示方法としてグローバルスタンダードになっているのがCDPへの回答です。実際に2023年には世界中で約23,000社(内日本企業約2,000社含む)がCDPによる環境情報の開示を行っており、前年度から約24%増加しています。
このセミナーでは、CDPに回答するための基本的な考え方や、2024年の回答において注目すべき変更点やポイントについて解説しました。CDPの質問書は、社会動向や回答の利便性を踏まえ毎年更新されます。回答の準備を適切に進めるうえで、質問書の内容を事前に把握することが重要です。2024年からは、これまで別々に作成されていた水セキュリティ、気候変動、フォレストの3つの区分が1つに統合されるという変更がありました。このほか、押さえておくべき質問書の変更点などを解説しました。
質疑応答では、たくさんの質問をお寄せいただきありがとうございました。
ご質問のうち一部ではございますが、文末にQ&Aを掲載いたしますのでご参考になれば幸いです。
次回以降のオンラインセミナーについては、詳細が決まり次第改めてメルマガよりご案内させていただく予定です。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
質疑応答
例年、質問書や解説資料の日本語版は、英語版開示からどの程度経過してから開示されますでしょうか?
おそらく1~2カ月程度と思われますが、詳細につきましてはCDP事務局にお問い合わせください。
聞き逃したのですが、回答言語もテーマごとに選択できるということでよろしいでしょうか。
回答欄で言語選択はテーマごとに選択できるようになっていないため、共通の言語で回答いただくこととなります。
昨年まではORSに入力するにあたり、昨年回答のインポート機能がありましたが、今年も踏襲されるのか、今回からはすべてまっさらな状態から入力が必要なのか、どちらでしょうか?
詳細につきましてはCDP事務局にお問い合わせください。
TCFDが解散しISSBへ引き継がれましたが、TCFDに準拠しているCDPの設問内容について、今後変化が予想されるのか教えてください。
ISSBはTCFDの枠組みをベースに開示内容をより詳細とした基準であるため、大きな設問の変化はなく、内容が洗練されていくと予想されます。以下、予想される変化の内容です。※2024から変更になったものも含む
・リスクと機会の特定、管理で産業別の内容を適用など、より詳細な情報開示を求められるようになる
・スコープ3について、測定アプローチなどの詳細な情報開示が求められるようになる
・目標の検証が求められるようになる
水セキュリティで、窒素→硝酸塩、リン→リン酸塩に変換する変換式は開示されていますでしょうか
変換式については公表されていません。
基本的には、リン酸塩、硝酸塩について測定することが求められており、全リン、窒素の計測のみを計測してる場合には代替措置として換算することが認められているものとなります。
規制物質リストには対象物質が多く記載されていますが、そもそも通常の営業において出る可能性のない物質は水に含まれているかどうかを検査で調べる必要性はあるのでしょうか(入っていないことを証明する必要があるかどうか)
変換式については公表されていません。
基本的には、リン酸塩、硝酸塩について測定することが求められており、全リン、窒素の計測のみを計測してる場合には代替措置として換算することが認められているものとなります。
回答のバウンダリ(国や事業場数など)が水と気候変動で違う場合、それを記入できるようになっていますか?記入出来ない場合はどう対応すべきでしょうか?
設問番号6.1で、セクターごとに回答のバウンダリを決めるアプローチ方法を回答します。なお、CDPの採点基準を見ますと、セクター間でアプローチ方法同じ場合はリーダーシップポイントが獲得できるようになっています。
総排出量に加えて、排出量原単位の目標値の回答も必要になりますでしょうか?
総排出量の目標を回答している場合、排出量原単位の回答は必須ではありません。
上記以外のセミナーを開催していますので
ぜひお気軽にご参加ください。