【BSIグループジャパン株式会社共同セミナー】企業における水利用の最適化に向けた管理を進めるために~水効率管理システム規格(ISO46001)の紹介~
2024年10月31日 (木)にオンラインセミナー「BSIグループジャパン株式会社共同セミナー】「企業における水利用の最適化に向けた管理を進めるために~水効率管理システム規格(ISO46001)の紹介~ 」を開催いたしました。
開催概要
- テーマ :【BSIグループジャパン株式会社共同セミナー】企業における水利用の最適化に向けた 管理を進めるために~水効率管理システム規格(ISO46001)の紹介~
- 開催日時:2024年10月31日(木) 11:00 ~ 11:55
- 開催方法:オンライン(Zoom)
- 主催 :八千代エンジニヤリング株式会社
- 参加費 :無料
- 参加人数:165名
地球温暖化や気候変動の影響により、今後降雨パターンは変化すると予測されており、降水量の減少や降雨のばらつきに伴う渇水の影響で水が不足するリスクが増加すると予想されています。しかし、企業の多くは、水不足に対する対応は必ずしも十分とはいえない状況です。
CDPなどの国際的なイニシアチブでは、水に関する現状の状況(取水量などの情報や水リスク)を評価したうえで、企業としても水利用の最適化に向けた管理(水効率管理)を進め、地域の水資源を考慮した目標や戦略を策定し、適切に水資源を管理していることが求められています。
本セミナーでは、英国発の審査機関BSIグループジャパン株式会社をお招きして、国際規格であるISOやCDPの内容を踏まえて解説いたしました。
質疑応答では、たくさんのご質問をお寄せいただき、ありがとうございました。
ご質問のうち一部ではございますが、文末にQ&Aを掲載いたしますのでご参考になれば幸いです。
次回以降のオンラインセミナーについては、詳細が決まり次第、あらためてメルマガにてご案内させていただく予定です。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
質疑応答
TNFDに対応するなかで水リスクについても評価していますが、リスク管理について水とその他生物多様性などの項目を統合して管理する場合もISO46001は活用できるのでしょうか?
TNFDの開示推奨項目は、ISO46001の要素にも含まれる①ガバナンス、②戦略、③リスクとインパクト管理、④指標と目標で構成されています。そのため、ISO46001を活用し、生物多様性などの項目も管理することによって、TNFDに対応するうえでより適切なマネジメントと開示が可能です。
ISO14001を用いて水量や水質などについてすでに管理を行い情報公開も行っているのですが、ISO46001を追加で取得するメリットは何があるのでしょうか。
ISO46001は、ISO14001の要素に加えて、目標設定や行動計画などの節水に向けたより具体的な要求が含まれます。そのため、追加で取得することで、水に関する社外説明が明確になるだけなく、実質的な節水活動を実現することができます。
AWSは今後、世界および国内でどの程度普及していくのでしょうか。大企業が調達先にAWS加盟(取得?)を求めていく潮流になるのでしょうか?
AWSは、水資源を持続的に活用するために、集水域や関連する地域の水資源の特性を理解したうえで水資源管理を行うことができ、今後求められる情報開示の基準などで必要になると考えています。2024年11月4日現在では、認定サイトが298箇所あり、今後も増えていくことを想定しています。なお、ISO46001は、AWSに比べて要求されるレベルがやさしいため、まだ水管理システムを導入していない企業は、ISO46001から対応することを推奨します。
ISO46001で求められる目標水準は具体的に提示されているでしょうか。またSBTNの目標要件と連動しているのでしょうか。
ISO46001の目標水準は、SBTNなどに連動していません。そのため、流域の状況に応じた目標だけでなく、自社の状況に応じた目標も設定することが可能です。
上記以外のセミナーを開催していますので
ぜひお気軽にご参加ください。