CDP高評価企業が実践するGX戦略:環境価値証書を活用した再エネ調達の最前線

2025年9月4日 (木)に、オンラインセミナー「CDP高評価企業が実践するGX戦略:環境価値証書を活用した再エネ調達の最前線」を開催しました。

開催概要

  • テーマ :CDP高評価企業が実践するGX戦略:環境価値証書を活用した再エネ調達の最前線
  • 開催日時:2025年9月4日(木) 11:00 ~ 11:55
  • 開催方法:オンライン(Zoom)
  • 主催  :八千代エンジニヤリング株式会社
  • 参加費 :無料
  • 参加人数:144

近年、ESG投資の加速やTCFD開示義務化の流れを受け、企業の脱炭素経営は急務の課題となっています。特に、サプライチェーン全体での排出量削減が求められるなか、再生可能エネルギー調達は企業価値向上に不可欠な要素です。

本セミナーでは、最新の社会情勢とCDP評価基準における再エネ調達に焦点を当てました。CDPスコア向上に直結する効果的な再エネ調達戦略として、環境価値証書やクレジットの活用方法と、その具体的な仕組みや導入事例を交えながらご紹介しました。

次回以降のオンラインセミナーについては、詳細が決まり次第、あらためてメルマガにてご案内させていただく予定です。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

質疑応答

グリーン電力証書を地産地消で購入した場合、地域外から買うより安いといった側面はあるのでしょうか?

当社では、お客様にご調達いただくボリュームによって価格設定をさせていただいております。お客様の事業拠点の立地や、ご購入いただくグリーン電力証書の電源指定によって価格は変えず、ご提案しております。

八千代エンジニヤリングが取り扱っている証書は基本的に追加性のあるもの、という理解でよろしいでしょうか?

ご理解のとおりです。当社独自の取り組みとして、再エネ電源の所有者である自治体との共同プレスリリースや、お客様がご負担された費用の使い道のヒアリングなど、追加性の具体的な内容について情報共有する取り組みを進めております。

拠点内でクレジットもしくは証書の創出ができるのではと考えていますがノウハウがありません。八千代エンジニヤリングはそういった創出の支援も可能なのでしょうか?

ご理解のとおりです。電源開発も積極的に進めておりますので、再エネ電源をお持ちでグリーン電力証書化をご検討されたい方はお声かけください。

クレジットと証書の違い、また熱に使える証書やクレジット、電力のみに使える証書やクレジットの違いについてご教示をお願いします。

クレジットとは、ベースラインからの削減量です。一方で証書とは、再エネ電力が持つ環境価値そのものです。クレジットは熱に使えるものもありますが、証書は一般的にGHGプロトコルにおいて、Scope2電力に対して用いるものです。「クレジットや証書に関する詳しいウェビナーをやってほしい」というご意見を多数いただいておりますので、今後の開催を検討してまいります。

RE100に適合した環境調達についてFIT非化石証書を調達で対応する場合、運転開始から15年以内の電源を指定し、トラッキングできる形で調達することで、RE100に適合できる理解で合っていますでしょうか?「追加性」の要件で、運転開始前の再エネとコーポレートPPAを締結することが求められる情報を見聞きしており、これがRE100の追加性に関わるのか、否か判断に迷い、上記質問に至りました。

FIT非化石証書については、ご理解のとおりです。

配布資料にて、RE100企業の再エネ調達手段の割合を示したグラフがありますが、RE100の加盟企業の増加はどの程度でしょうか?

申し訳ございません。現時点では最新の情報を把握しておりませんので、別途機会を設けてご紹介していきたいと考えております。

再エネ需要の増加要因として、GX-ETSの排出量取引制度を上げていますが、Scope1のみが対象となる本制度が、Scope2の再エネ需要に繋がる理由をご教示ください。

おっしゃるとおり、Scope1とScope2に適用できる環境価値の媒体は異なります。一方で広義の環境価値全体の需要を引き上げるのが、GX-ETSです。

海外の主な国での証書クレジットについて知りたいのですが、ウェビナー開催要諦ございませんでしょうか。

ご意見ありがとうございます。今後の開催を検討いたします。

グリーン電力証書については単年の入手なのでしょうか?

当社の場合、スポット/単年/複数年と、様々な期間でのご調達に対応しております。

環境価値の地産地消に意識的な企業はどの程度いらっしゃいますか。

地域に根差した事業展開をされているお客様の場合、地産地消を希望されるケースがほとんどです。一方で上場企業のように日本全国で展開されているお客様の場合、電源の立地場所よりも、調達できる規模感や安定性、複数年契約の可否を重視される傾向があります。一方で、近年は事業所の立地場所から証書を調達される上場企業様も増えており、追加性の自主的確保や、地域人材の調達を意識した、SDGsに取り組む企業としてのブランディングの観点での調達をされるケースも増えてきています。

グリーン電力証書の元になっている再エネルギーが、どの発電所由来か等は特定できますでしょうか。今話題の、メガソーラーの設置による森林破壊と関係ないということを確認したいと思っています。

当社の場合は、特定可能です。ただし電源によっては売約済のケースも増えてきておりますので(引き続き電源開発は積極的に進めてまいりますが)、お早めにお声かけ下さい。

2025年第1回FIT非化石証書の売り入札総量が過去に比べ大きく減少しているのはなぜでしょうか?

2024年度の第1回の売り総量と比べると微増しておりますので、大きな総量変化は起きていない認識です。

グリーン電力証書のメリットがあるにもかかわらず、Aリスト企業において非化石証書の割合が高いのは、コストが理由でしょうか。また、非化石証書が選択されるコスト以外の理由がありましたら、教えていただきたいです。

ご理解のとおり、コストが主要因だと理解しております。一方で近年グリーン電力証書やJ-クレジットの需要が高まっている理由は、FIT非化石証書の値上がりが見えてきている状況下で、価格が高くなると調達する意義が下がることから、他の調達ルート確保に企業各社が動いている証左でもあると理解しています。

グリーン電力証書は第三者機関により、追加性が認証されるとの回答がございましたが、RE100で求められる追加性があるか、否かもご教示ください。

RE100で必須とする要件は満たしています。一方でRE100では推奨される要件も複数あり、それらをどこまでカバーするかは、お客様のご判断によってまいります。

RE100の技術要件で証書の償却確認が義務化されますが、償却方法の具体的な方法を教えてください。

資源エネルギー庁が所管する「CO2削減相当量認証制度」にて、CO2削減相当量認証の口座の残高およびそこからの償却確認が年に1回行われています。制度の詳細や、お客様にて必要な対応については、個別にお問い合せください。

グリーン電力証書のデメリットとして納期が他と比べて遅いとありましたが、具体的にどのくらいなのでしょうか?

グリーン電力証書はFIT非化石証書やグリーン電力証書より納期が早いです。当社の場合、ご注文から最短1営業日で納品可能です。

上記以外のセミナーを開催していますので
ぜひお気軽にご参加ください。

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