カゴメ株式会社
支援事例

CDP水セキュリティ「A」獲得には何が必要?
設問意図を読み解く、技術屋のコンサルティング

カゴメ株式会社でサステナビリティを担当する綿田圭一さまと、同社のCDP回答を支援したサステナビリティNaviコンサルタントの吉田広人

左:カゴメ株式会社 綿田圭一さま
右:当社コンサルタント 吉田広人

カゴメ株式会社

事業部名:コーポレート企画本部 経営企画室
担当者:綿田圭一さま
業種:食品メーカー
従業員数:3,253人

相談の背景
CDP水セキュリティにおける質問の意味や意図を理解するのが難しかった

導入の決め手
CDPの認定スコアリングパートナーで、「水技術の専門家」でもある

支援の効果
CDP水セキュリティでA評価を獲得でき、時間の削減や不安の解消も叶った

「CDP水セキュリティ」の回答を任せられる貴重な1社

――「CDP水セキュリティ」の回答を支援する機会をくださり、誠にありがとうございます。当社に依頼される前は、どのような課題を感じていましたか?

綿田 私は6~7年ほどCDPの回答に携わっていますが、当初は、CDPの質問が何を意味しているのか、どのような回答を求められているのか理解するのを難しく感じていました。回答するからには高い評価を狙いたいものの、質問書もガイダンスも英語なので、読み込むだけで時間がかかってしまいます。他社のサステナビリティ担当者に話を聞いたところ、コンサルタントに相談している企業が多いとわかったため、私たちもコンサルティングの利用を検討することになりました。

―― 当社を選んでくださった理由を教えてください。

綿田 当時は、CDP水セキュリティのコンサルティングを提供している企業がほぼなかったと記憶しています。CDPの認定スコアリングパートナー数社に相談しましたが、気候変動しか対応していなかったり、水セキュリティの一部しか支援していなかったりで、CDP水セキュリティの回答全般にわたり支援してくれるのは御社のみでした。

―― 当社がCDPの認定スコアリングパートナーだった、というのが理由の1つなのですね。

綿田 はい。採点側の視点で質問の意図を理解されているわけですから、信頼できると感じました。また、御社について調べたところ、ダムの設計や水環境の保全にも携わる「水技術の専門家」であるとわかったんです。カゴメには「技術者」に対し共感を持つ社員が多いので、御社に依頼することがスムーズに決まりました。

とにかく説明が的確でわかりやすい

―― 当社の技術力でお役に立ててうれしく思います。サービスのどのような点でご満足いただけましたか?

綿田 とにかく説明が的確でわかりやすいことです。御社では複数のコンサルタントの方に担当していただきましたが、皆さん本当に説明がわかりやすくて明確でした。「今の、よくわからなかったんですが」と私が尋ねると、言い方を変えて納得できるように説明してくださり、疑問が解消できました。

吉田 ありがとうございます。質問の意図をしっかりお伝えすること、納得いただけるまで説明を工夫したり資料を作成したりすることは、CDP回答のコンサルティングを提供するうえで特に意識している点です。

綿田 おかげで、「どのような回答が求められているかわからない」という悩みを解消できました。例えば「3,000字まで」という指定を見て、文章を多く書いたほうが得点率の向上につながるのかと思っていたのですが、それは誤解だということがわかりました。あくまで質問の意図をとらえ、要点を押さえて書けばよいのだと。

吉田 おっしゃる通りです。重要なのは、質問の意図を正しく理解して的確に回答することです。文章が長いほうがよい、というわけではありません。

CDP気候変動と比べ、水セキュリティには定性的な記述式の質問が多くあります。回答字数の上限が数千字だからといって、とにかく文字数を増やそうという意識で記述すると、むしろ得点から遠ざかってしまうことも少なくありません。繰り返しになりますが、採点基準をしっかり読み込んで質問の意図を正しく把握することが重要なんです。

綿田 御社に話を聞くまではわかりませんでした。

また、CDPの回答締切が近づいているときはレスポンスが特に早かったことも、本当に助かりました。締切前になると「この日付以降は確認できません」と対応を打ち切るコンサルタント会社もあると聞きますが、御社には我々の回答案に対し提出締切日ぎりぎりまで指導いただけ、このことが失点防止につながったと思っています。

吉田 お電話で密にやり取りしたり、不明点をCDPに直接確認したりもしましたね。認定パートナーという立場で問い合わせたため、回答が迅速に返ってきました。「密なコミュニケーション」は、CDPの回答を支援するにあたり特に意識していることの1つです。

綿田 さらに、「どう回答するか」だけでなく「どのような目標を設定するべきか」「具体的にどのような活動をしたらよいか」といったアドバイスをいただけたのもありがたかったですね。

スコアが「A-」から「A」に向上

―― 当社のご支援を通して、どのような成果がありましたか?

綿田 自社のみで回答していたときはA-のスコアが最高でしたが、支援いただいてからはA評価を取得できるようになりました。それに、以前はCDPへの回答に多くの時間を割いていたところ、支援いただいてからは時間に余裕が持てるようになったんです。

それまでは、他社の回答を参考にしようと分析するだけでも非常に多くの時間を要していました。環境に関する私たちの業務は春〜夏に集中しており、トマトの栽培や収穫の時期にも重なるため、業務が集中している状態でしたが、支援いただいてからはそれを改善することができました。

また、「本当にこの回答でよいのか」という不安を解消できました。回答の提出から結果の発表まで、とても不安でしたから。支援があることで、精神的にも健全に仕事を進められるようになりました。

―― CDP水セキュリティへの回答には、どのような意義を感じていますか?

綿田 毎年の質問書を見ることで、世界の投資家が何を求めているのかを把握できる点に意義を感じています。「自社ができていないこと」のチェックリストにもなります。適切に回答できない箇所は、環境への取り組みが足りていない部分だということなので。

また、A評価を取得している企業は全体の数%ですから、環境対応に熱心な企業だと投資家に認識していただけますし、取引先からの信頼にもつながります。

―― Aという最高評価を獲得できた背景には何があるでしょうか?

吉田 まず、サプライヤーエンゲージメントが挙げられます。製造業ではサプライチェーンが広範に及ぶため、全体を把握してエンゲージメントを行うのは簡単ではありません。そのなかで、サプライヤーへのアンケート回収率100%を達成するなど、取り組みを確実に実行していることは、高く評価されたポイントの1つだと考えています。

また、グループ全体での先進的な取り組みも印象的です。例えば、M&Aを行った米国のグループ企業における完全循環水の導入など、水資源の効率的な活用が進んでいます。こうした具体的かつ実効性のある施策は、CDPにおいても重要な評価対象です。

御社がA評価を取得した背景には、全体的に高いレベルで基盤が整っていたことが挙げられます。そのうえで、これまで失点していたと思われる箇所、例えば水質管理に関する記述部分を丁寧に見直し、採点基準を踏まえて的確に補強したことが有効だったのではないでしょうか。

さらに、配点の高い「目標設定」についても適切に対応されました。水使用量削減などの具体的な目標を明確に打ち出し、戦略として位置付けたことが総合的な評価向上につながり、A評価の取得に結び付いたのではないかと考えています。

コンサルタントへの相談により、推進すべき活動も正確に理解できる

―― 今後、水セキュリティに関して進めていきたい施策はありますか?

綿田 海外にあるグループ企業での取水量削減を積極的に進めていきたいです。グループ企業任せにせず、われわれ日本の本社が主体的に関与する必要があると考えています。

当初は日本国内のみでの取水量削減目標を立てていましたが、海外における取水量のほうが多いため、海外での目標も初めて設定しました。生産技術や海外担当部署も巻き込んで、どうすれば取水量を減らせるか、どれくらい投資できるかを議論しています。

また、海外サプライヤーに送付するアンケートを安定して回収できる仕組みを構築したいですね。昨年は100%回収できたとはいえ、早い段階で依頼してもCDPの回答締切直前にようやく返ってくることもありました。春になってトマトのシーズンが始まる前に、冬のうちから依頼を開始したいと思います。

吉田 そうですね。サプライヤーへの確認事項は大きく変化しないと思いますし、早めに依頼することで回答率が上がり、お互いの負担が減るので、よいサイクルになるはずです。

―― CDP水セキュリティへの回答に悩む企業へのメッセージをお願いします。

綿田 A評価を獲得するためには、回答方法や採点基準をしっかりと把握する必要がありますが、コンサルタントに協力をいただくことでその把握を確実にできると考えています。

また、水セキュリティに関して何をするべきかも相談できるので、推進すべき活動を正確に理解できます。水に関する活動を進めるうえで大変心強い存在です。

吉田 CDPの質問や採点基準が変わらないのであれば、一度A評価を取得した企業は前年の回答を踏襲することでA評価を継続できるかもしれません。しかし実際には、大小の変化が頻繁にあります。最新の基準に対応するため、私たちのようなコンサルタントを活用いただければと思います。

CONTACT

サステナビリティ施策の実現に困難を感じていませんか?
私たちにお悩みをお聞かせください

サステナビリティの
お役立ち資料はこちらから

まずはお気軽に
お問い合わせください